喜羅シルクの紹介
 私の18年、手描友禅に関わって来られたのは、家族の理解(主人)と太田垣和子先生、教室の生徒さんと言っても私より高齢で人生の経験をたくさん積んでこられた方々におしえられ、ささえられ、守られて来たからこそ今があると深く感謝致しております。この間の積み重ねた物が、ちりめん(シルク)を使って何か型になって残して行きたいと考えて作り出した物が喜羅シルクの作品1つ1つです。ちりめんで手描友禅の技法を使って日本古来の残して行きたい物を手作りしてみました。

 喜羅の語源は綺麗で美しい衣服・・・を飾ると言う意味で友禅のうすもの、きらびやかの表現を良く出していると思います。綺を喜びに置き換えて喜羅シルクと命名し、名前にはじないようなきらびやかさを作品に表現したいと思っています。
■喜羅シルクの原点
 いにしえの時から日本人に深く愛され続けてきた絹イコール着物が、最近だんだんと敬遠されつつあり、祖母や母の時代にいつも目にしていた姿が見られなくなりました。確かに今の時代に普段着物を着てと思うと、洗濯1ツ大変で、着付ける事も1人で出来ないようになってしまいました。でもこの美しさは日本人が手放す事の出来ない物なのです。又、文化なのです。私はこの絹をいつも身近に置いておきたいと思い飾ることに重点を置いてみました。あまり型を変えず、昔からの文化を小さなサイズで作ってみました。このITの時代にと思われるかもしれませんが残して行きたい絹なのです。それを織り上げ作る人の技術なのです。
■手描友禅の行程
 友禅といえば日本のきものの代名詞のようなものでその絵画的な美の世界は、目を見張るばかりです。一枚の手描友禅が完成するのに、およそ26工程ありますがこの友禅染の特徴的な技法は、糊を用いて防染(色が混り合わない様にするもの)の線や面を作り、その中に細く染料を「色挿し」すると云うものです。
 一見なんでもないことの様ですが、その工程ごとに十分に気を使わなければならない技法あり、大変苦労の多い仕事といってよいでしょう。
 つまり手間ひまかけて工場を持って、そしてあの友禅流しが行える川があって、あの華麗な模様染めが出来るのです。
 宮崎友禅斉が、友禅染めの創始者と云われていますが、その工程をたどればわかる様に、それまでの多種多様な染繊技術が総合化されたものといって良く、一人の個人が創始したと伝う様なものではありません。
 いえば日本に伝えられ普及した染織技術の歴史と、日本特有の風土、美意識が結びつき、友禅染めという表現形式が生まれたといえないでしょうか、ともあれ多くの人々の工夫と長い年月を経て、今日の華麗で繊細な友禅染めが完成されたわけです。
 そして、さらに新しい感覚と、さまざまな技術がぶつかり融け合って、美しいハーモニーを生み、艶を競っているのです。
 今まで述べました事を、簡単に出来る方法が無いものかと考え出来上がりましたのが、顔料を使用しての手描友禅です。
 この顔料は、研究に研究を重ねて出来上がりました良質のもので、一度布地に描きましたら水で洗っても落ちません。又生地の素材がどの様なものでも使用可能です、絹・綿・アセテート等々、生地と名のつくものであれば使用が出来ます。

 この顔料を使っての染色工程は次の通りです。
私が使っている染色行程です(顔料)◇

 ・布目を整える
※写(1.2)
 ・ちりめん布に下絵を当てて面相筆で描
※写(3)
 ・伸子または刺繍枠を使って布を張る
※写(3)
 ・片羽で濃淡のぼかしを付ける
※写(4)
 ・熱を加えて色とめをする
※写(4)
 ・めしべ、おしべ、葉脈を入れる
※写真1は下絵です。
写真1
写真2
写真3
写真4
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